私たちヒサダグループ各社は、今後予測されるグローバル化の拡大に伴い「世界中で活躍できる有能な人材の育成」を合言葉に、毎年新卒者を採用し、若さと活力にあふれた企業です。
現在、国内外において若手社員を中心に活躍しており、グループを支える原動力として研鑽を積み重ねています。
当社は人材を宝、「人財」と位置づけており、導入に主眼を置くのではなく、大切に育成する人間尊重の企業風土の中でこそ、より良い製品・より高い生産性が生まれてくるものと確信しています。
主な製造品目は、ドア回りのパーツとシートの関連パーツです。これらはクルマの快適な居住性能を約束するとともに、ドアの強度を高める構造材としての機能も求められている重要な自動車部品であり、寸法や強度は高い制度を確保しなければなりません。当社は、設立当初から成形事業に取り組み、帯状鋼板を縦方向に折り曲げて成形するロールフォーミングという塑性加工技術を突き詰めてきました。
現在は、世界各国を走るクルマに当社の技術を使って製造された部品が使われています。今後も積み上げた独自のノウハウを発展させ、世界中の自動車部品サプライヤーにお届けできるよう、技術力と体制を強化していく考えです。
当社では、主にクルマのドア周辺パーツをロールフォーミングという工法を用いてつくっています。成形機に取り付けられた複数のコマからなるローラーが、薄い鋼板を徐々に変形させていくこの工法は、プレス機を使った加工では不可能な断面形状を高精度で生産することが可能。
また、加工時に傷もつきにくいため、意匠・美観性が求められる外装部品に適しているのです。
ドア周辺パーツとは、窓枠の一部となるセンターサッシュ、窓の昇降を支えるロアフレームやディビジョンバーを指します。
これら以外では、ヘッドレストをはじめとするシートパーツやサンルーフなどのルーフ関連パーツも製造。さらにプレス成形技術も有する当社では、オートマチックトランスミッションのプレートパーツの製造も任されています。
ロールフォーミングは、とても繊細な加工方法で、高度な技術を駆使しなければなりません。
当社のお客さまはアイシン精機、トヨタ紡織、シロキ工業をはじめ、大手自動車メーカーに部品を供給する優良サプライヤーが中心。提示される仕様のレベルは高いですが、常に期待に応えてきたため、今や世界中を走る多くのクルマに当社の部品が搭載されるようになりました。
特にドア周辺パーツについては、世界トップクラスのシェアを確保しており、これは社員の誇りになっていると言っても過言ではありません。
質を追求し続けてきたからこそ、当社はお客さまに選ばれてきましたが、これに加えて供給能力についても高い評価を得ています。
工場では省人化が進み、ロボットや自働設備などを次々に導入。大手自動車メーカーの人気ハイブリッドカーが爆発的に売れた時にも、抜群の供給体制によって、無事に部品を納めることができました。
生産効率の向上および供給体制の強化については、現場はもちろん、先端技術を生み出す研究部門も積極的に関わるなど、一丸となって取り組んでいます。
当社の研究拠点はNVC研究所。
ただ依頼を受けて生産を行うだけでなく、当社から顧客のニーズを抽出して、それに合った製品の供給ができるよう、生産技術開発に取り組む。これが設立の大きな目的です。
近年は、自動車メーカーの求める製品をつくるため、お客さまと一緒になって先行技術開発に取り組み、特許を取得するなど、持てる力を存分に発揮。また、工場内の自動化ラインの自社開発にもますます力を入れています。研究所の設立から約15年。今や当社は、開発型および提案型のメーカーとして存在感を示すことに成功したと言っても過言ではありません。
自動車部品の要に値するボディ。その部品をロールフォーミングによってつくるには、高度な技術が求められます。
ゆえに参入している企業が少なく、数ある自動車部品の中でもニッチなジャンルで実績を残しているのです。
その中で当社は、多くの自動車メーカーに部品を納入する大手サプライヤーからの信頼を獲得。安定的な受注をいただくことができ、盤石な財政基盤も築き上げることができました。
リーマンショックの時でも、一部のラインはフル稼働。以降も右肩上がりの成長です。
現在海外は4カ国に拠点を展開。出張ベースでは常に10人ほどの社員が現地に滞在しています。
この20年で当社は海外との関わりが密接になりました。それゆえ、海外業務にチャレンジしたいという社員の拡充にも強化しています。
もちろん、今この記事を読んでいる皆さんにも若いうちから海外業務のチャレンジ権を与えたいと思っておりますので、海外でものづくりに取り組んでみたいとい考えを持たれた方には、ベストマッチするはずです。
当社は、ロールフォーミングの成形品だけでなく、プレス機を使った成形品も製造。
現在、2018年8月に量産化予定の新しいプレス成形品の開発に取り組んでいます。
この製品は、汎用性も高く、多くの車種に搭載可能。そのため量産するにあたっては、確かな供給能力が求められます。
当社のストロングポイントのひとつである供給能力。そこを見込んでいただき、今回新しいプレス成形品の受注が実現しました。この新製品の量産化が始まり、お客さまからの評価が得られれば、さらなる成長が予測できます。